子どものムシ歯は減少してきていると言われているが、
15歳以上になるとムシ歯の有病率は50%近くになり成人になると急激に増加する。
子どもの頃は親の付き添いのもとに歯科医院を受診し予防管理していたのが、
小学校高学年ぐらいになると、習いごとや部活動で忙しく、予防管理が疎かになる。
ムシ歯のリスクが一番高いのは、歯の萌出から2~3年と言われている。
これは萌出してきた歯は未熟で、脱灰しやすい(溶けやすい)状況であるからである。
さらに乳歯は永久歯と比べ歯の厚みも薄く、ムシ歯の進行も早い。
このような特徴を踏まえ、歯科医院でできる処置として、
フッ化物の応用と歯の溝へのシーラント処置があげられる。
また保育園や学校でのフッ化物洗口は、子供のムシ歯を減少させている。