「ロコモティブシンドローム」って知っていますか?
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態をいい、
進行すると介護が必要になるリスクが高まります。
ロコモは「立つ」「歩く」といった機能が低下し進行すると日常生活に支障をきたします。
2007年、日本整形外科学会は人類がいまだ経験したことのない超高齢化社会を見据え、
このロコモという概念を提唱しました。
いつまでも自分の足で歩き続けていくために、
ロコモを予防し、「健康寿命を延ばしていく」ことが今必要なのです。
「健康寿命」と共に「歯の寿命「」も延ばしていかなければなりません。
それでは歯に寿命はあるの?
平均現在歯数をみると、60~64歳は21・3本で、「親知らず」を含め約10本失っています。
65~69歳になるとさらに3本減り、70~74歳では現在歯数は15・2本となります。
年をとるごとに、どんどん歯を失っているのが現実です。
歯を失うほとんどの原因は、生活習慣病である「ムシ歯」や「歯周病」。
歯の平均寿命は、前歯に比べ奥歯は16年も寿命が短いと言われており、奥歯から失われていきます。
治療が終わった歯は完治していると思っている方がおられますが、
一度ムシ歯になると、同じところにムシ歯ができやすくなります。
それではなぜ?ムシ歯ができやすいんでしょう?
ムシ歯ができてしまった歯は、
磨きにくい、なりやすい箇所だったのかもわかりません?
たとえば、ムシ歯が「歯ぐき」の下にまで進んでいたとしましょう。
歯ぐきの下は歯ブラシの届きにくい「不潔域」今まで以上に清掃しにくくなるわけです。
ムシ歯が進んで神経を取ってしまうと、
かつて考えられていたように脆くはならないことがわかっていますが、
それでも歯根破折などで抜歯につながることも。
自分の歯を多く残すには、ムシ歯や歯周病にならず健康な状態を保つことが大切で、
定期健診は健康を維持するために重要な役割をしています。
◆症状のあるときだけ受診 ■歯磨き指導を受診 ●定期健診を受診