2021年7月11日(日) 朝日新聞にこのような記事が書かれていた。
交通事故が奪うもの
5月のある朝、出勤途中の義妹が交通事故で急逝しました。
小児科医で、開業して10年を迎えようとしていた矢先のことでした。
自転車で横断歩道を渡っていたとき、車道を走って来たスポーツタイプの自転車が衝突。
義妹は頭を強く打ち、病院に搬送されるも数時間後に旅立ちました。53歳でした。
報道で事故を知った患者や家族が義妹のクリニックにお花、
手紙を届けてくれ、事故現場にも供え物を手向けていただきました。
子供たちが作ってくれた折り紙や工作も霊前に供え、
私は「こんなにも地域の人や子供たちから愛され、信頼されていたのですね」と語りかけました。
彼女はきっと、天国から子供たちの成長を見守ってくれるはずです。
事後の対応に尽力してくれたスタッフ、温かい声をかけていただいた地域の開業医の方々、
過去の同僚のみなさんに感謝を申し上げます。
千葉県八街市で先月、トラックにはねられ児童5人が死傷しました。
ご家族の悲しみを思うと胸が痛みます。
だれもが被害者、加害者になる可能性があり、
ともに一瞬で多くの大切なものを失うことを忘れないでほしいと強く願います。
この事故は城東区で起きたので、記憶深く残っている。
ちょうど朝の朝礼でこの話をして、子供のいる歯科衛生士にここのクリニック知っている?
と聞くとえっ、かかりつけの○○先生ですと涙を流した。
この涙からもこの先生がいかに地域の方々と向き合い、頑張ってこられたのがうかがえた。
地域では多くの方に支えられている、このような事故が二度と起きないことを切に願う。