「削って詰めたからムシ歯は治った」
「歯周ポケットが正常値になったから歯周病は治った」
それは思い込み。
ムシ歯や歯周病が完治することはありません。
今の状態、現状を維持することが大切になってきます。
昭和の「ムシ歯洪水の時代」、「ハイ、治りました。痛くなったらまた来て下さい」
その頃、子供だった人の耳に、今もしっかり残っている。
「歯の病気は完治する病気」で、「歯医者は痛くなったら行くところ」
なぜ?ムシ歯や歯周病になったのか?
そこを解決せず、穴があいているので削って詰めるでは、悪化させてしまいます。
なぜ?なんでしょう。
ムシ歯にはなりやすい箇所があり、そこは清掃しにくい場所なのです。
おわかりでしょうか?
完治したはずの歯が再びムシ歯になるのです。
清掃しにくい箇所には清掃しやすい状況をつくる。
(被せ物の適合不良や形態不良で磨きにくい状態であればそこは改善する)
※しかし、闇雲に歯は削ってはいけない。
あるいは、フッ素などを使ってムシ歯になりにくい状況をつくる。
歯ブラシで汚れを100パーセント取りきることは不可能です。
磨きにくい場所では、磨き残しもあります。
そういうところは、液体でお口の隅々までいきわたるフッ素洗口などを利用する。
汚れを100パーセント除去することより、継続してケアを行うことが大切なのです。