5月26日(日曜日)朝から床矯正の勉強会に参加した。
会場に入った瞬間、えっ~こんなに人が来るの?
前にはスクリーンが3つ、後ろにはモニターが2つあったと思う。
休みの日にこれだけの歯科医師の数、明るい未来が待っている。
きっと日本は良くなるだろう。
すごい人気の勉強会、その理由はすぐにわかった。
タイトルは「なぜ?」からはじめる歯列不正へのアプローチ
私の目指している治療と共感できるものがあった。
常に「なぜ?」なのである。
なぜ不正咬合が起きたのか?
そこを解決しないで治療するから問題が起きてくる。
歯医者が歯だけを見ていちゃダメ、子供の成長期も見ていかなければならない。
原因を考え、問題を発見し問題提起する。
ムシ歯が出来たから、削って詰めるのではなく、
なぜそこにムシ歯ができたのかを患者さんと一緒に考える。
そこを解決しなければ、いきつくところは抜歯。
私はその人はどこから来てくれているのか?どんな職業をされているのか?
常にその方の生活背景も見るようにしている。
ムシ歯が多い人には、ムシ歯になるような環境がある。
そこを見ずに歯だけを診てしまえばどうなるだろう?
この床矯正研究会の会員数が1600人いると聞いた。
その中に私の知り合いの先生がいたので、帰って早速連絡を取った。
もう会員になって何十年もなるが、技工物(歯の模型)を東京に送ると
今もその先生からアドバイスの電話があるという。
お金じゃない、1人でも多くの方に幸せになってもらいたいという姿勢に心を打たれた。
私も今まで色んな矯正の勉強会に参加してきた。
その中で、矯正は専門医に任すべきだという答えであった。
しかし、私の中で引っかかっていたのは矯正治療は費用が高く、誰もが行えるものではないという事だ。
我々一般開業医も幼少期に行えば、治療費も抑え治せるものもある。
専門医にしかできない難症例は専門医に任すしかないが、
早期に行えば安価ででき、簡単に治せる症例は多くの方を救うことができる。
これからも学んで得たことは情報発信し、納得し喜んでもらえる治療を心掛けたい。
今日はホントにいい刺激を受けた、力をもらうことのできた一日であった。