シルバーウィーク前半、令和8年9月20日(日)・21日(月)北九州国際会議場で行われた第13回日本小児診療多職種学会に参加してきました。NPO法人関西ウェルビーイングクラブからは、中島先生と私がポスター発表をしました。
演題
幼少期からの歯科的介入が未来の障害者歯科医療の発展を紡ぐ 森岡
NPO法人における障害児に対する予防歯科の活動報告 中島
この学会は初参加でありましたが、医療関係では小児科医だけでなく、他科の先生方、臨床検査技師、臨床放射線技師、薬剤師、CLS (チャイルド・ライフ・スペシャリスト)、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)、視能訓練士、受付事務、更には、療育関連(言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・公認心理師・音楽療法土)、教育関連(保育園・幼稚園の先生、小中学校の教諭・養護教諭)、公的施設関連(保健師・警察・救急隊員・児童相談所・障がい児施設・放課後デイ施設の先生)など、職種を越えで多岐にわたるお話が聞けました。
印象深く残った講演は「DVのある家庭で生きる子ども達」です。DVにより子ども達が受けた傷により生じている様々な問題から、知的発達症や神経発達を不登校、問題行動の多い子などと謝った理解をされてしまい、子ども達への支援が的外れになってしまうこともあります。これらの様々な症状や問題行動は、子ども達からの「辛い」、「苦しい」というサインであり、少しでも早く見つけてあげる為にも、多職種による連携が求められます。
私はこの学会で初めてCLSという言葉を聞きました。チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下、CLS)は、医療を受ける子どもや家族が抱えうる精神的な負担を軽減し、子どもが自分の病気や治療を理解して主体的に医療体験に取り組めるようにと心理社会的支援を担う専門職です。病気の子どもだけでなく、兄弟を含めて家族を支援し、多職種で協働しながら、子ども・家族中心医療を目指します。1950年代の北米で心理・社会・教育的なプログラムが考案され、CISの実践により子どものトラウマ体験の減少や入院期間の短縮が研究でも示され、1970~80年代にかけて発展した職業で、現在では、小児医療現場だけでなく、デンタルクリニックや在宅医療など地域においても活動の場が拡がっています。
私が開業した四半世紀前に比べ、いろんな職種が増えました。我々歯科界においても、管理栄養士や言語聴覚士が活躍する場も増えました。しかし今も昔も変わらないもの、それは「私の心」、いつまでも「輝いている心」でいたいと思います。人の助けを受けて生まれ、亡くなる時も人の助けを受けて亡くなっていく。人生、多くの方と出会い、その時間を積み重ねていきます。医療現場においても、すれ違うときも、わかりあえないときもあります。そのたびに立ち止まり、考えさせられます。支えているつもりが、支えられていたり、他職種の大切さはわかっているようで、わかっていなかったり、この学会を通じて思い知らされたような気がします。また、どの職種の方からも、地域を変えたいという熱意を感じ取ることができました。今後は他職種の方と共に歩み寄り、寄り添える医療を目指していきたいと思います。

