11月2日(月)診療後、WEBセミナーに参加。
タイトルは「根面う蝕の予防と最新の修復」
高齢者の2人に1人が根面カリエスといわれている。
80歳で20本歯を残せたとしても2人に1人の割合で根っこにムシ歯ができる
という非常に怖い病気である。
また癌になると唾液の量が普通の方の1/3になるそうだ。
おそらく抗がん剤治療によるものだと思われる。
唾液が減れば、ムシ歯になるリスクも倍増する。
一般に水を含んで5秒以内に収まる痛みを知覚過敏
10秒以上経過しても収まらない痛みは歯髄炎、神経に炎症を起こしている状態である。
唾液がよく出ると知覚過敏にはなりにくい。
50歳を過ぎると一気に唾液の量は減少する。
今回のセミナーで共感できたのは、歯を削らずセメント充填を行うことである。
人生100年時代、少しでも歯の寿命を延ばすには歯の神経を取らないこと。
痛いと来院されて、すぐに神経を取ってしまうのか?
それとも先延ばしにするのか?
もしセメント充填で痛みを和らげ、神経を取るのを先に延ばせるなら
私はそちらを選ぶ。
麻酔をして、タービンという器械で削ることを思えば、
汚れた部分を手用の切削器具で取り除き、まずはセメント充填。
このように時間のかからない治療は患者への負担も軽減されるだろう。
下の図は唾液の作用について記した。