早くも梅雨に入って参りました。
フッ素洗口液のカビ対策に注意しましょう。
Q フッ素溶液のボトルに、カビがついてしまい、良く洗ってハイターで消毒をしているのですが、買い換えて新しいボトルにした方が良いでしょうか?
長期使用しない時に、ボトルに洗口液をそのまま入れた状態にしていたとのことでした。
A フッ化物洗口液の基本的な理解として、
① フッ化物洗口溶液中のフッ化物はイオン状態であり、変化することはありません。
② 溶解する水に対する注意が必要です。
「カビ」はフッ化物とは関係なく、むし歯予防効果発揮には影響しません。
洗口液に何らかの雑菌が入り込んだ結果だと思われます。
家庭でのフッ化物洗口で、市販のボトル水や、
いわゆる天然水を使って溶解していた場合などで時折報告されています。
水道水は塩素消毒されていますが、市販のボトル水や天然水は消毒されていません。
しかし、消毒された水道水も蛇口から出て時間が経つと塩素が空気中へと揮発し、消毒効果がなくなります。
ポリ瓶の隅々に残った水では、この様な状態となっており、カビが繁殖がみられるのでしょう。
対策は、一般的なカビ対策と同様で、ハイター等(次亜塩素酸ナトリウム消毒剤)でよく洗い、水洗後、よーく乾燥させることです。
ボトルの注ぎ口部分も時々、消毒、乾燥を行って下さい。