むかし、この辺りの湿地帯には「蒲」という植物がたくさん生えていました。
とくにここの蒲の穂は色がきれいで長く、
家の天井などにも使われる良い蒲の産地だったことから
この地名になったと考えられています。
蒲について
円柱状の穂は蒲の穂と呼ばれ、 日本の北海道から九州の広範囲に分布し、池や沼などの水辺に生えます。
つまり、この辺りは沼地だった。
葉は高さ1-2 mで、水中の泥の中に地下茎をのばし、夏に円柱形の穂をつけ赤褐色で太く、ソーセージに似た形状をしています。
花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれ、内服すると利尿作用、通経作用があるそうです。
蚊取り線香の代用として使われた事もあり、 アイヌでは茎を編んでゴザにしたそうです。
「蒲の穂」は「かまぼこ」の語源で、当時のかまぼこは細い竹にすり身を付けて焼いた食べ物を指していました。
これは現在のちくわにあたり、ちくわと蒲の穂は色と形が似ています。